米Googleが発表した「Android One」
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 米Googleは現地時間2014年9月15日、インドで新興国市場向けのスマートフォンプラットフォーム「Android One」を発表した。同日から、インドのスマートフォンメーカー、Micromax Informatics、Karbonn Mobiles、Spice Retaiが製造した端末の販売が始まった。価格は6399インドルピー(約105米ドル)。

 Googleによると、インドのLava International、中国Lenovo Group(聯想集団)、台湾HTC、パナソニックといったメーカーもAndroid One端末の市場投入を計画しており、今後より高品質で、手頃な価格の端末が登場するとしている。

 Android Oneは、Googleが今年6月に開催した開発者会議「Google I/O」で開発計画を明らかにしたスマートフォンプラットフォーム。Googleが設計の多くを手がけ、リファレンスハードウエアも提供している。これにより同社は一定の性能を備えた安価なAndroid端末を普及させたい考え(関連記事:Google I/Oで「Android L」プレビュー公開、新デザイン言語も披露Googleが9月15日にイベント開催、「Android One」スマホを発表か)。

 米Wall Street Journalによると、これまで新興国のスマートフォンメーカーは、古いバージョンのAndroidを使い、低コストの端末を開発していたため、Androidのエコシステムに一貫性がなく、ユーザーエクスペリエンスもGoogleの求める水準に達していなかった。GoogleはAndroid Oneで、メーカーを介すことなくソフトウエアを自動更新したり、不具合を迅速に修復したりすることで、自社のブランドを守ろうとしているという。また、Android One端末が普及することで、インターネットへのアクセスも増え、同社サービスの利用者拡大にもつながると同紙は伝えている。

 同日インドで発表したAndroid One端末は、従来の低価格モデルに比べプロセッサの処理性能を向上したほか、ストレージ容量も拡大した。またデュアルSIM対応、FMラジオ内蔵、交換可能なバッテリーといったインドの利用者が好む仕様となっている。ヒンディー語に対応したソーシャルネットワーキング/メッセージジングサービスの機能も備えている。Googleは今後こうした機能に、6種類のインド言語を追加していく計画だとWall Street Journalは伝えている。

 Googleによると現在、世界でスマートフォンを利用している人は17億5000万人。だが世界人口の大多数を占める50億人以上はまだスマートフォンを持っていない。Android Oneはそうした「次の50億人(Next Five Billion)」に向けたプラットフォームだと同社は説明している。

 Googleは、2014年末までにインドネシア、フィリピン、南アジア(バングラデシュ、ネパール、パキスタン、スリランカ)でAndroid Oneプログラムを展開し、2015年以降も対象国を拡大していく計画。

[Google公式ブログの投稿記事]