写真●社長就任会見に臨むアドビシステムズの佐分利ユージン社長
[画像のクリックで拡大表示]

 アドビシステムズは2014年9月4日、都内で新社長就任会見を開いた(写真)。2014年7月1日付けで代表取締役社長に就いた佐分利ユージン氏は、「マーケティングを日本企業の経営事項にする。これが私のゴールだ」と話し、デジタルマーケティング事業を強く推進していく姿勢を見せた。

 米アドビシステムズは、2012年からクラウドシフトを進めており、クリエイター向けの「Adobe Creative Cloud(CC)」とデジタルマーケティング向けの「Adobe Marketing Cloud(MC)」を事業の二本柱としている。CCとMCの売上高に占める割合はグローバルで6対4なのに対し、日本ではMCの割合が相対的に低いという。佐分利社長は、「日本でもグローバルと同じ水準に成長させたい」と、目標を語った。

 会見の中で佐分利社長は、自社の顧客企業が2011年~2013年の売上成長率で業界平均を大きく上回っていることを示し、「デジタルマーケティングは、明らかに直接的な影響を与えている」と佐分利社長は指摘する。一方で、日本におけるデジタルマーケティングの普及が未だ本格化していないことに触れ、「今こそ、経営がマーケティング活動の再構築に当たるべき時期だ」と強調した。

 佐分利社長は米国出身で、1993年に徳間書店の米シアトル支社に入社。同社の東京本社勤務を経て、1995年に現・日本マイクロソフトに転じた。2006~2009年には同社日本法人の最高マーケティング責任者(CMO)、直近では米マイクロソフトで「Windows Server」のプロダクトマーケティング担当ゼネラルマネージャーを務めるなど、主にマーケティング畑を歩んできた。今回、アドビシステムズに転じた理由の一つとして、「マーケッターをターゲットにした会社だったからだ」と話す。