米Hewlett Packard(HP)の分社によって誕生した米Hewlett Packard Enterprise(HPE)と米HP Inc.は現地時間2016年11月22日、2016会計年度第4四半期(2016年8月~10月)の決算を発表した。

 HPEはハードウエア、サービス、ソフトウエアが軒並み不振で減収減益となった。HP Inc.はパソコン事業が好調で売上高が市場予想を大きく上回ったが、今後については弱気な見通しを示している。

 HPEの決算は、米国会計原則(GAAP)ベースの売上高が124億7800万ドルで前年同期(2015年8月~10月)と比べ7%減少(為替の影響を除いた場合は2%減少)した。純利益は同78%減の3億200万ドル、希薄化後1株当たり利益(EPS)は同76%減の0.18ドルだった。

 リストラ関連費用など特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純利益は前年同期比3%増の10億3500万ドル、希薄化後EPSは同17%増の0.61ドルとなる。

 特別項目を除いたEPSはアナリストの予測平均である0.60ドルを上回ったが、売上高はアナリスト予測の128億ドルに届かなかった(米MarketWatchの情報)。

 部門別の業績を見ると、ハードウエアなどのエンタープライズグループ部門の売上高は66億8200万ドルで前年同期比9%減少。サーバー収入は同7%減、ストレージは同5%減、ネットワーク関連は同34%減少した。

 エンタープライズサービス部門の売上高は47億3600万ドル、ソフトウエア部門の売上高は9億300万ドルと、それぞれ前年同期から6%減少した。

 一方、HP Inc.の決算は、売上高が125億1200万ドルで前年同期と比べ2%増加(為替の影響を除いた場合は4%増加)。GAAPベースの純利益は同63%減の4億9200万ドル、希薄化後EPSは同62%減の0.28ドルだった。非GAAPベースの純利益は同12%増の6億1400万ドル、希薄化後EPSは同20%増の0.36ドルとなる。

 アナリストの予測平均は、売上高が119億ドル、特別項目を除いたEPSが0.36ドルだった(英Reuters)。

 パソコン事業の売上高は80億1800万ドルで前年同期比4%増加し、企業向けと消費者向けともに成長した。製品出荷台数は同5%増加し、特にノートパソコンが同9%拡大した。

 プリンター事業の売上高は45億5800万ドルで前年同期比8%減少。出荷台数は企業向けが同10%増加したものの消費者向けが同3%減少し、全体では同1%増にとどまった。サプライ製品の収入は同12%減少した。

 また両社は、2017会計年度第1四半期(2016年11月~2017年1月)の業績見通しについても明らかにした。HPEはGAAPベースの希薄化後EPSを0.03~0.07ドル、非GAAPベースの希薄化後EPSを0.42~0.46ドルと予測。HP Inc.はそれぞれ0.33~0.36ドル、0.35~0.38ドルを見込んでいる。

 米Wall Street Journalの記事によると、アナリストらが予測した非GAAPベースのEPS見通しは、HPEが0.46ドル、HP Inc.が0.39ドルだった。