ヤマハ発動機は2016年10月17日、統合制御型ロボットシステム「Advanced Robotics Automation Platform」を開発したと発表した。特徴はコントローラー1台で工場内の複数のロボットや周辺機器を制御できること。

 個々のロボットや周辺機器に専用コントローラーをそれぞれ設置する手間を省ける。新システムを中核にロボット関連事業を拡大し、売上高を2015年度の約100億円から、2020年度に約200億円まで増やす考えだ。

 「工場内のロボット制御システムの開発コストを3~5割削減できる」。ヤマハ発動機の村松啓且IM事業部ロボットビジネス部長は、同日開いた報道関係者向け説明会で、こう話した。個々のロボットや周辺機器向けのコントローラーや配電端子を無くし、配電盤を小型化する効果を見込む。「当社の従来製品で構築したシステムに比べると、制御用配電盤の大きさを2分の1から3分の1程度に小さくできる」(村松部長)。

ヤマハ発動機の村松啓且IM事業部ロボットビジネス部長
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 最も大きな需要を見込むのは、工場に制御システムを導入するシステムインテグレーターだ。従来製品に比べて、システム導入の期間を短縮できる。「生産ラインの設計や空間の配置を効率化できる。投入するエンジニアも少なくできる」(同)という。

 新システムの発表で、同社は産業用ロボットや制御機器の製品ラインナップを一新した形となる。新システムに対応する産業用ロボットやコントローラーは全91機種で、2016年12月1日に発売する。