アクロニス・ジャパン セールスエンジニア マネージャの佐藤匡史氏
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 アクロニス・ジャパンは2016年9月7日、OSを含めてコンピュータのストレージイメージを丸ごとバックアップするイメージバックアップソフトの新版「Acronis Backup 12」を発表した。4年ぶりのメジャーバージョンアップに当たる。新たに、AzureとAmazon EC2の仮想サーバーをバックアップ/復元できるようにした。同日ダウンロード版の販売を開始しており、パッケージ版は10月7日に販売開始する。

 OSを含めてストレージイメージを丸ごとバックアップするソフトで、ディザスターリカバリー(災害時復旧)などに向く。バックアップ時は、スナップショット機能を使い、稼働中の業務システムを停止させることなくバックアップをとる。一方、復元時は、OSを介さないベアメタル方式により、物理サーバーや仮想サーバー(vSphere/Hyper-V)などの各種サーバー上に復元する。

 新版で強化したポイントの一つは、パブリッククラウドサービスへの対応である。新たに、AzureとAmazon EC2の仮想サーバーをバックアップ/復元できるようにした。物理サーバー(P)、仮想サーバー(V)、クラウド(C)の3者間で、バックアップイメージを相互に復元できる。例えば、P2C(物理サーバーをクラウドに復元)やC2V(クラウド上の仮想サーバーを仮想環境に復元)などが自由にできる。

物理サーバー(P)、仮想サーバー(V)、クラウド(C)の3者間で、バックアップイメージを相互に復元できる
(出所:アクロニス・ジャパン)
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 仮想環境のバックアップ/復元機能も強化した。これまではVMイメージを丸ごとバックアップ/復元していたが、変更ブロックのみを増分バックアップ/復元する機能「vmFlashback」を付けた。また、個々のVMだけでなく、サーバー仮想化ソフト(ハイパーバイザー)を含めたマシンイメージをバックアップ/復元する機能も付けた。

仮想環境のバックアップ/復元機能を強化し、VMイメージの変更ブロックのみを増分バックアップ/復元できるようにした
(出所:アクロニス・ジャパン)
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 バックアップ済みのイメージファイルを利用し、これをVMイメージとして仮想環境で直接起動する新機能「Instant Restore」も付けた。VM(仮想マシン)を復元することなく起動できる。VMの動作に必要なブロックのみを展開するだけで起動できるので、RTO(リカバリー時間)を数分にできるとしている。イメージの起動後に、これをVMとして定着させることも可能である。

バックアップ済みのイメージファイルを利用し、これをVMイメージとして仮想環境で直接起動できるようにした
(出所:アクロニス・ジャパン)
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 新版ではまた、それまで独自アプリケーションだった管理コンソールをWeb化し、Webブラウザーで操作できるようにした。これにともない、Web管理コンソールをオンプレミス環境だけでなくクラウドサービス型でも利用できるようにした。さらに、Macのイメージバックアップと、iOS/Androidの主要データのバックアップも可能になった。

 ライセンス価格(税別)の例は、以下の通り。物理サーバーやクラウド上の仮想サーバーのバックアップは、1サーバー(OS)当たり、永続ライセンスが11万7600円、サブスクリプションライセンスが1年版で5万8700円など。仮想環境のバックアップは、サーバー仮想化ソフト当たり、永続ライセンスが12万円、サブスクリプションライセンスが1年版で5万9900円など。