図●ヤマト運輸が提供開始した「請求業務クラウドサポート」
[画像のクリックで拡大表示]

 ヤマト運輸は2016年9月1日、法人顧客向けに請求業務の支援サービスを開始すると発表した。輸送業務で法人契約を結ぶ企業向けの提供サービスを拡充し、既存顧客の満足度を高めると同時に新規顧客の獲得につなげたい考えだ。マネーフォワードが手掛ける「MFクラウド請求書」をベースに開発した。

 ヤマト運輸と法人契約を結ぶ企業や個人事業主向けのポータルサイト「ヤマトビジネスメンバーズ」に、「請求業務クラウドサポート」を加えた()。納品書や請求書の作成機能を提供するほか、帳票をメールやFAXで送付できる機能を備える。ヤマトビジネスメンバーズは、中小企業や個人事業主を中心に75万社超が使う。ヤマト運輸の杉浦兼久 営業推進部係長は、「サービスラインアップを拡充し、出荷業務以外でも顧客を支援したい」と狙いを語る。今までは配送伝票の作成機能など、運輸業務に直結するサービスを中心に提供していた。

 EC(電子商取引)の普及などが追い風となり、ヤマト運輸では法人契約が伸びている。同社には中小企業や個人事業主のニーズに幅広く応え、事業を拡大したい思惑がある。今回の請求業務クラウドサポートは、輸送サービスの領域外に踏み出す第1歩という位置づけだ。「まずは出荷業務と親和性の高い領域から始めた」(杉浦係長)という。

 声をかけたのが、「MFクラウドシリーズ」で会計や給与計算といったバックオフィス業務の効率化支援で実績のあるマネーフォワードだ。10万ユーザーを抱える「MFクラウド請求書」のOEM提供を受ける形で新サービスを実現。ニーズの強かったFAX送付機能は独自に追加した。

 請求業務クラウドサポートには、取引先を5社まで登録できるライトプランと、登録先数が無制限のスタンダードプランの2種類を用意した。いずれも初期費用は無料で、スタンダードプランのみ月額980円(税込)の費用がかかる。ヤマトビジネスメンバーズのID登録は無料で特別な条件はないため、請求業務クラウドサポートだけを利用することも可能だ。