第4世代(4G)のモバイル通信規格の一つ。以前の通信規格LTE(Long Term Evolution)と互換性を持つ。理論上の最大通信速度は3Gbpsで、携帯電話事業者各社は実サービスの通信速度を順次向上させている。

 月額固定料金で動画や音楽を視聴し放題のサービスが多数登場している。こうしたサービスの多くがスマートフォンによる視聴にも対応しており、携帯電話回線のデータ通信速度や安定性へのニーズはますます高まっている。

 NTTドコモは2016年9月、現在提供している通信規格「LTE-Advanced」をさらに高度化し、規格上の通信速度が最大500Mbps以上のサービスを2017年3月に提供する方針を発表した。

 今回NTTドコモが新たに提供する受信時最大500Mbps以上の通信サービスは、「256QAM」と「4×4MIMO」という2つの新技術の導入で実現する。「256QAM」は、変調を多値化することで一度に運ぶ情報量を増やす。具体的には、これまで64QAM(6ビット)の情報量を運んでいたものを256QAM(8ビット)へと増やすことで、約1.33倍の高速化が実現する。この結果、規格上の最大受信速度を、現状の375Mbpsから500Mbpsに高速化する。また「4×4MIMO」は、基地局と端末のアンテナ数を2つから4つに増やし、データを多重で伝送する。この結果、これまで3.5GHz帯で実現していた通信サービスの規格上の最大受信速度を、現状の370Mbpsから512Mbpsへ高速化する。将来的には1Gbpsのサービス提供も計画している。

●携帯回線高速化へのNTTドコモの取り組み
NTTドコモは、「256QAM」や「4×4MIMO」といった技術を使って、規格上の通信速度が500Mbpsを超える高速通信サービスを2017年3月に提供することを発表した。将来的には1Gbpsの通信速度のサービス提供を目指すという(NTTドコモの発表資料を基に作成)
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出典:日経パソコン 2016年10月24日号 p.13
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