人との対話機能を備え、話し相手になったり情報を提供したりする「コミュニケーションロボット」に対する消費者の認知度。調査会社のMM総研が2015年10月に発表しました。

 形状別では、2足歩行の「人型」が33.1%で最多。「人型に近いが足は台」(19.2%)と併せて過半数を占めました。一方「動物の形状(犬や猫など)」が22.5%、「キャラクター」も16.5%と一定の支持があり、消費者の評価が分かれています。

 「コミュニケーションロボットがあるとよいと思う場所」を複数回答で尋ねると、「病院・介護施設」が33.2%で最も多くなり、次いで「駅・空港」が25.9%、「役所」が24.3%で続きます。介護の現場は慢性的な人手不足であり、メーカー各社や行政が有力分野の1つと位置付けています。介助者の力仕事を支援するパワードスーツやロボット掃除機などとともに、高齢者などの見守りにもコミュニケーションロボットは応用しやすいと考える消費者が多いようです。また、駅や空港、役所なども、道案内や窓口案内、外国人対応などでニーズが見込める分野といえます。

 しかし、家庭への普及のハードルはまだまだ高そうです。コミュニケーションロボットを自宅用に購入したいかと尋ねたところ、「1年以内に購入したい」はわずか1.6%と低く、「購入したくない」が85.2%と圧倒的多数を占めます。「活用シーンや利便性が不明確であり、消費者にまだ魅力を訴求できていない」(MM総研)と分析しています。

出典:日経情報ストラテジー 2016年 1月号 p.14
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