クラウドとインメモリー技術「HANA」を事業戦略の核に、勢いに乗る欧州SAP。その日本法人のトップに39歳の若さで就いた福田譲SAPジャパン社長は、日本企業のグローバル化への要望に応える五つの具体策を明かした。クラウドやHANA以上に強調したのは、グローバルに向けた人材強化だ。

(聞き手は吉田 琢也=日経コンピュータ 編集長)

社長就任の前後で、会社に対する見方は何か変わりましたか。

福田 譲(ふくだ ゆずる)氏
1997年3月、早稲田大学教育学部社会科学科卒業。同4月、SAPジャパン入社。2002年4月以降、化学/石油、中堅/中小、食品/消費財/医薬/小売担当の営業部長。07年、新規製品事業を統括するバイスプレジデントに就任。11年から特定戦略顧客、流通・サービス、通信・メディア、プロセス製造などの営業部門長。14年7月より現職。1975年1月生まれの39歳。(写真:村田 和聡)

 SAPジャパンに入社して既に17~18年になりますので、何かものすごく新しい発見があった、ということはありません。ただ、会社が抱える課題も、お客様に期待していただいていることも、ある程度分かった状態でスタートできたことはラッキーでした。

 SAPをよく知る人間が社長になったということで、社内外から期待されていると実感しています。もちろん、プレッシャーもあります。就任早々にお客様やパートナーなど300人ほどの方と面会したのですが、当社の影響力と責任の大きさを改めて認識しました。

 SAPジャパンは創立22年目で、成人はしているけれど、まだ未成熟な部分が残っているわけです。今後は30代、40代と壮年期に向けてしっかり“人格”をつくり、頼られ、信頼される会社にならなければなりません。

 ただ若い会社ですから決して縮こまることなく、様々なことにチャレンジしていきます。階段を着実に一歩ずつ上り、社会に貢献できる会社になっていく。これが今のSAPジャパンに期待されていることだと感じています。

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