NTTドコモ回線とKDDI(au)回線を利用するマルチキャリアMVNO(仮想移動体通信事業者)として新たなスタートを切ったケイ・オプティコム。「5年で100万件」を宿願として大胆な販促キャンペーンも仕掛ける。モバイル、固定、新規参入した電力小売り事業について、勝算や戦略を藤野社長に聞いた。

「mineo」のサービス名で展開するMVNO事業では、9月にNTTドコモ/KDDI(au)のマルチキャリア対応を実現した。市場の反応はどうか。

藤野 隆雄 Takao Fujino
1949年生まれ。73年3月に大阪大学大学院工学研究科通信工学専攻修士課程修了。同年4月、関西電力に入社。95年6月に研究開発室研究開発副部長。98年6月、情報通信室通信システム部長。2000年6月に副支配人IT戦略グループ チーフマネジャー。2003年6月にケイ・オプティコム取締役、関西電力支配人 経営改革・IT本部副本部長。2007年6月、ケイ・オプティコム監査役、関西電力常務取締役 経営改革・IT本部長。2009年6月にケイ・オプティコム代表取締役社長に就任。現在に至る。趣味は園芸(DIYの庭造り)。

 予想以上の手応えだ。9月1日に開始したNTTドコモ回線を利用するMVNOサービスには事前予約で2万3000、初日に5000の正式申し込みがあった。キャンペーンが功を奏し、気軽に入ってもらえたようだ。

 このキャンペーンはマルチキャリアの良さを味わってもらう人を増やす目的で仕掛けた。併せて従来の「パケットシェア」機能を拡充し、ドコモプランとauプランとの間でパケットを分け合えるようにした。家族内に限らず誰とでもパケットを分け合える「パケットギフト」機能も追加した。いずれもマルチキャリアMVNOである当社のキモであり、一度使ってもらえれば良さが分かってもらえるという自信がある。

日本では大手携帯電話事業者(MNO)の通信サービスにほとんど差がない。マルチキャリアでどう訴求していくのか。

 ネットワークの整備と言う点で、その度合いは完全に同じわけではない。例えばLTEのサービスエリアはKDDIのほうが広いかもしれないし、一方でNTTドコモは3Gを含めたエリアの広さは圧倒的だろう。マルチキャリアでそれぞれの“いいとこ取り”ができるようにしたい。

 加えて災害対策としてマルチキャリアは必要だろう。事業者ごとに復旧エリアの順番や進捗などが変わってくるはずだ。マルチキャリアにすればその差をカバーできる。

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