NTT、ファナック、トヨタ自動車と、各業界のトップ企業が出資する日本のベンチャーがPreferred Networksである。深層学習(ディープラーニング)と呼ばれる人工知能(AI)の技術をロボットや自動車に応用し、「止まらない工場」や「人より安全な自動運転」の実現を目指す。同社の戦略を西川社長に聞いた。

Preferred Networksとはどのような会社か。

西川 徹 Toru Nishikawa
IPA2005年上期未踏ソフトウェア創造事業「抽象度の高いハードウェア記述言語」開発代表者。2006年の第30回ACM/ICPC世界大会に出場し、その仲間と共にPreferred Infrastructureを設立。2007年、東京大学大学院修了。2013年、情報処理学会ソフトウェアジャパンアワード受賞。2014年、Preferred Networksを設立。代表取締役社長兼最高経営責任者を務める。趣味はアニソンライブ、特に水樹奈々のおっかけ。

 我々が今取り組んでいるのが、人工知能(AI)技術を埋め込んでデバイスを賢くすること。IoT(Internet of Things)が盛り上がるにつれて、産業用ロボットや自動車をネットワークにつないで、いろんなことをさせようという機運が盛り上がってきた。そして賢くなったデバイスがチームを組めば、より複雑なタスクをこなせるようになる。

 我々はデバイスが賢く協調する手法そのものを持っている。これが当社の強みだ。中長期的には、デバイス同士がつながって、知見を交換し、協調するような「賢いネットワーク」を作っていきたい。

賢いネットワークとはどのようなものになるのか。

 現在のネットワークは単にデータを送り届けるだけの存在にすぎない。経路の制御は基本的にルールべースだ。それが今後、複雑な処理がネットワークを介して実行されるようになると、どこに何を送ったらいいか、どのタイミングでどう受けるとトラフィックを最適化できるかといったことを、ネットワークが自律的に判断して自ら学習していくようになるだろう。

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