2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピック競技大会。関係組織の代表者が集まる調整会議の場で、サマータイム(夏時間)の導入が検討されている(東京都の関連ページ)。日照時間が長い時期に1~2時間、時刻を進めるサマータイムの導入は、IT関係者にも大きく影響する。実際に導入された場合、どのような効果が期待されるのか。自称“サマータイムオタク”の、投資運用会社ディメンショナル・ジャパン・リミテッドのジョン・アール・アルカイヤCEO(最高経営責任者)に聞いた。

(聞き手は矢口 竜太郎=日経ITイノベーターズ日経コンピュータ


サマータイム導入のメリットは

 日本はサマータイムを導入したほうがよいと思います。最も大きな効果は、日本人のライフスタイルが変わること。平日の仕事が明るいうちに終わるので、そこから遊びに出かける人が増えるでしょう。テーマパークなどのレジャー産業が潤うと思います。金曜日の午後に半休を取って、旅行に出かける人も増えるはずです。

 外国人旅行者にとってみれば、1時間明るい時間が延びることで、都市だけでなく郊外を訪れることができるようにもなるでしょう。地方での経済効果も見込まれます。

写真●ディメンショナル・ジャパン・リミテッドのジョン・アール・アルカイヤCEO
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 経済効果があるのはレジャー産業だけではありません。ビールなどの食品、日焼け止めなどの化粧品も売れることでしょう。工場の設備投資の増加も見込まれます。日本人はやると決まったら、チームワークよく一丸となって働く国民性を持っています。サマータイムの導入が決まれば、多くの企業がそれに応じた様々な商品・サービスを作るでしょう。

サマータイムで日本経済が目覚める

 サマータイムの導入は、日本経済の目を覚まさせる「ウエイクアップコール」だと思っています。輸出額を伸ばすことも重要ですが、内需の拡大はさらに重要です。内需拡大のためには、一部の国民に関係があるような政策では効果が小さい。その点、サマータイムの導入は全国民が関係します。ここがポイントです。景気の「気」は気分の「気」です。国民全員が「変わった」と感じることができれば、景気は浮揚するはずです。

 経済以外では、健康面でも良い効果があると思います。明るい時間が長くなるので子どももシニアも外で遊ぶ時間が増え、太陽光を浴びることで体内で作られるビタミンDも増えます。海外では明るい時間に行動するので、交通事故が減ったという統計もあります。

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