英国の一部小学校でプログラミングの授業が必修化されるなど、プログラミング教育が欧米を中心に世界規模で盛り上がりを見せている。国内でも、小学校や中学校の授業にプログラミングを取り入れる事例が増えてきた(関連記事1)。
 子供向けのビジュアルプログラミング環境「Scratch」の開発者である米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ教授 ミッチェル・レズニック氏が来日したのを機に(関連記事2)、Scratchを使ったプログラミング教育のあり方と教育効果について話を聞いた。

(聞き手は羽野 三千世=日経コンピュータ
写真●米マサチューセッツ工科大学メディアラボ教授 ミッチェル・レズニック氏
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今なぜ、子供たちへのプログラミング教育が注目されていると考えるか。

 理由の一つには、世界的に、プログラマという職業の需要が拡大していることがある。子供たちがプログラミングを学ぶことで、将来の仕事の可能性が増えると考えられるためだ。

 しかしながら、Scratchプログラミングの目的はプログラマの育成ではない。すべての子供たちに、プログラミングの体験を通じて、創造的・体系的に思考する力や、仲間と協働する力を身につけてほしい。そのために、教育者が、正しい方向でプログラミングを教えることができるツールとしてScratchを開発した。

プログラミング教育の“正しい方向”とは。

 最高の学びの体験とは、「興味があるモノを作り、それを他の人と共有すること」だと考える。プログラミング教育においては、子供たちそれぞれの興味関心に沿ったモノを作らせること、作り上げたモノを仲間とシェアすること、この2点が重要だ。

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