米コンピュートネクスト(ComputeNext)は、複数のクラウドサービスが混在したマルチクラウド環境を簡単に運用するための“クラウドブローカー”機能を提供しているベンダーである。機能は大きく、パブリッククラウドのマーケットプレースとしての顔と、マルチクラウド対応のクラウド運用管理ツールとしての顔で構成する。会社設立は2010年で、現在は米国、欧州、インドに拠点を持つ。2014年春には日本に進出し(日本法人の設立は未定)、2015年秋に日本国内で最初のユーザーがついた。APAC(アジア太平洋)地域のオペレーション担当バイスプレジデントを務める尾中泰氏に、同社のサービスの概要を聞いた。


“クラウドブローカー”をうたっているが、クラウドブローカーとは何か。どのような機能を提供するのか。

写真●米コンピュートネクストでAPAC(アジア太平洋)オペレーション担当バイスプレジデントを務める尾中泰氏
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 クラウドブローカーは今後ブームになる。クラウドブローカーを使えば、様々なクラウドサービスの差異を吸収し、共通のインタフェースで複数のクラウドサービスにアクセスできるようになるからだ。クラウドブローカーが求められる背景には、IaaSにせよSaaSにせよ、クラウドサービスはそれぞれ使い勝手が異なっているという状況がある。

 我々の製品もクラウドブローカーだ。大きく二つの顔を持っている。一つは、パブリッククラウドのマーケットプレース(購買ポータル)の顔だ。もう一つは、マルチクラウドに対応したクラウド運用管理ツール(オーケストレーションツール)の顔だ。いずれも、クラウドごとの違いを共通化・抽象化することで実現できている。

図●米コンピュートネクストが提供するクラウドブローカー機能
(出所:米コンピュートネクスト)
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 マーケットプレースでは、管理ポータル画面からサービスカタログを参照し、ここからサーバー資源やアプリケーションを自由に選んで利用を開始できる。ユーザーは管理ポータルの使い方さえ知っていればよく、個々のクラウドサービスについてアクセス方法を学ぶ必要はない。さらに、各クラウドサービスへの支払いも一元化できる。

 異なるクラウド事業者が混在したサービスカタログの中から、IaaS上の仮想サーバーやNFV(仮想アプライアンス型のネットワーク機器)、SaaSアプリケーションなど、パブリッククラウド上で契約できる様々なシステム要素をオンラインショッピングのように自由に選べる。条件で候補を絞ることや、要件に合致するクラウド事業者を検索することも可能だ。

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