非エンジニアでもプログラミングを学ぶことで、自身の業務に生かそうと考える人が増えている。日本有数の大手タクシー会社である日本交通の会長であり、配車アプリ「全国タクシー」を提供するJapanTaxiの社長を務める川鍋一朗氏もその一人。同氏は2017年1月1日から1週間、短期集中型のプログラミング教育サービス「TECH::CAMP」の「イナズマ1週間プラン」に参加した(参考記事:インタビュー&トーク ほとんどの人は300時間でプログラミングを習得できる、カギは「質問できる人が近くにいるか」記者の眼 「プログラミング界のライザップ」で本当に人生が変わるのか体験してきた)。キャンプ最終日の同月7日、典型的な文系人間を自認する同氏がキャンプに参加した理由やそこで得たものを聞いた。

(聞き手は大森 敏行=日経NETWORK

TECH::CAMPに通うことになった経緯を教えてほしい。

 タクシー会社の経営に携わって15年、JapanTaxiでアプリの提供を始めて5年経ち、経営の軸足がITに変わってきているのを実感していた。ところが、JapanTaxiのエンジニアに話を聞いても「英語がわからなくて通訳を介して米国人と話をしているような感じ」がぬぐえなかった。“手触り感”がない。「もう少し技術を理解できるようになりたい」と思いながらも業務に忙殺されていた。

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日本交通 代表取締役会長/JapanTaxi 代表取締役社長の川鍋一朗氏

 そんなとき、マッキンゼーに勤務していた頃の後輩である柴山和久氏にTECH::CAMPへの参加を誘われた。2016年夏のことだ。柴山氏はウェルスナビの創業者であり、同社は日本交通やJapanTaxiの本社と同じビルにある。そのビルの1階にあるコンビニエンスストアでコーヒーを買っていたときに声を掛けられた。

 お互い文系社長で、技術系の会社を経営している。「どうやって技術を理解しているのか」と尋ねたら「TECH::CAMPに通っている」と聞いて驚いた。実は、TECH::CAMPの名前は知っていた。JapanTaxiに転職してきたエンジニアが、転職前に5カ月間、TECH::CAMPに通っていたと聞いていたからだ。柴山氏の話を聞いて「そんなにいいのか」と思った。

 ただ、実際に来るまでに4~5カ月かかってしまった。まとまった休みはなかなか取れない。TECH::CAMPは普通は1カ月コースだが、1カ月コースだと自分は仕事を優先してしまう。「1週間のイナズマコースが向いている」。通うなら正月しかないとずっと思っていた。

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