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デジタルトランスフォーメーションの核心はディスラプション(前)

2017/08/29

Clint Boulton CIO

 「顧客の期待は、企業が現時点で実現可能な範囲をはるかに越えつつある。また、オフィス、仕事、顧客、サプライヤーを隔てる境界線も、徐々に形を変えつつある。こうしたことから、企業がテクノロジーを使って何をするかという部分について、根本的な再考が促されている」とWesterman氏は述べる。

 デジタルトランスフォーメーションという言葉を厳密に定義しなかった場合、企業のCIOとしては、社員の生産性を高めるための業務用モバイルアプリの開発にせよ、チャットボットや通販サイトといった顧客対応手段の開発にせよ、もろもろの開発をすべてデジタルトランスフォーメーションの一環だと主張できることになる。だが、ほとんどのCIOは、こうした開発プロジェクトのいくつか、あるいはそのすべてを、何年も前から手がけてきた。そうなると、デジタルトランスフォーメーションというのは、要するに現代版のITという意味なのだろうか。

 そういう見方もあるが、無条件でそう言えるわけではない。CIOたちは、一度に1件ないし2件のサイロ化した大々的なITプロジェクトに取り組んだ経験がある、とWesterman氏は話す。しかし現代のCIOは、社内だけの閉じた世界で駒を進めてゴールを目指す必要はない。クラウド技術やモバイル技術のおかげで、CIOたちはデータセンターやパソコンの縛りから解放された。また、コンピューティング、ストレージ、ネットワークにかかるコストが下がっていることから、ソーシャル、アナリティクス、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)に関するテクノロジーの隆盛が促されている。現代のCIOは、テクノロジーの選択肢が限られていることが悩みの種になることはまずない。むしろ、膨大な選択肢の中から何を削るかが悩みの種である。

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