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AIでマインドリーディングの時代が到来(後)

2018/05/10

Mike Elgan Computerworld

 筆者は思う。人間の考えや心をソフトウエアで読み取るマインドリーディング・テクノロジーは、商用利用にふさわしい段階に達しているのみならず、日々のビジネスできっと役に立つと。何を言っているんだ、と思う人もいるだろう。そんな技術は気味が悪いし、プライバシーの侵害だし、使い道がないと思うかもしれない。そういう人は、ぜひ今回のコラムを読んでみてほしい。考えが変わるかもしれない(そして、そのように考えが変わったことも、デバイスできっと読み取れるようになる)。

前回から続く)

 昔も今もユーザーインタフェース企業の米Microsoftは、脳の活動に基づいてコンピューターやアプリケーションの状態を変更するインタフェースの特許を2017年に取得した。

 例えば、音楽の再生であれば、音の大きさに不快感を覚えたという脳の活動に基づいて音量を下げるといった例が考えられる。同様の技術は、マウスの精度向上から、複合現実(MR)デバイス「HoloLens」のアプリケーションの進化に至るまで、Microsoft関連のあらゆる製品に応用できる可能性が考えられる。

 マインドリーディングの研究は、言葉に関してだけでなく、目にした画像の判別という面でも前進しつつある。

 カナダのトロント大学スカボロ校の最近の研究では、被験者に見てもらった人物の画像を、脳の活動に基づいて大まかに再現できることが示された。

 13人の被験者に140人の顔の画像を見せ、その時の脳波(EEG)のデータを、研究チームが開発したAIアルゴリズムで処理したところ、不鮮明ながらも識別可能な形で、被験者が目にした画像を再現した。

 記憶だけから顔を再現することも間もなく可能になると研究チームは確信している。そのような離れ技は、明らかに警察で使い道がありそうだ。

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