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職場へのソーシャルロボット導入、富士ゼロックスと豪大学が協力(後)

2018/03/08

George Nott CIO Australia

 SFで育まれたイメージからすると、人はいつか、自宅や職場でロボットと共存するようになると見込まれる。だが、長期的なヒューマン・マシン・インタラクション(人間と機械の相互作用)について、実地で調査した事例は極めて少ない。

前回から続く)

 「機械が人間の交流を促進するというのは、自己矛盾のようにも響く。だが、単調さを打ち破る仕組みが時には必要だ。協力関係がありそうな輪に加わりたいと誰か別の人が思っている時に、ロボットがその助けになれる」

 このロボットは、口を挟んでよいタイミングかどうかや、その口出しが歓迎されたのかどうかを、ボディランゲージを手がかりとして学習することが必要になる。ロボットの配属先では、15人の社員が業務の中でトレーニングに時間をあてる。その助けを得て、ロボットの振る舞いや動きは、次第に洗練されたものになっていく。

 「我々が提供するのは、学習と調整を重ね、人々を認識し始め、職場についてのごく基本的な事柄を習得できるようなものでなくてはならない。職場についてのごく基本的な事柄とは、人々がどう動くのか、動く速さ、ペースを落とした方がよい時、受け入れられるボディランゲージ、どこまで接近するか、どこで止まるかといったことだ」とVelonaki氏は言う。

 このロボットには、社員の健康に関する機能も搭載する。例えば、緊張が高まった時は社員に休憩を促すといった機能が考えられる。

 「何らかの休憩を取るのはよいことだ。状況が手に負えなくなってきた時には、いったんその場を離れて、何らかの発散を図るのは好ましいことだ」

 さらに同氏はこう付け加える。「脅威とは異なる仕組みが欲しい。社員の生産性を監視するのではなく、例えば集団としての健康を把握するといった形だ」

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