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CRMとERP、企業はどちらをどう使うべきか(中)

2018/02/28

David Taber CIO

 ERP(統合基幹業務)とCRM(顧客関係管理)システムは、コンタクト管理や顧客企業の情報、あるいは受注に関するさまざまな情報を扱うという点で、守備範囲が重なり合っているように思える。実際、一部のERPベンダーは、CRMや人事管理、幹部のゴルフのスケジュール管理に至るまで、さまざまなものがERPの範疇に含まれていると主張する。ERPとCRMを巡る話は、漠然として分かりにくいことばかりで、その結果、論点がつかみにくくなっている。

前回から続く)

ERPの構成要素

 ERPで最も土台にあたるのは財務管理だ。企業はもとより、非営利組織であっても、財務管理システムは必要だ。財務管理で扱うのは、取引記録、買掛金、売掛金、資金、税金、キャッシュフロー、四半期決算、レポートや意思決定支援などだ。こうした中で、CRMの機能と辛うじてつながりがあるのは、請求書処理や収益認識くらいだ。

 ERPでその1つ上のレベルに位置するのは、工場で最大限の生産量を実現して四半期末までにきちんと製品を出荷できるようにするためのあらゆる活動だ。マスター生産計画、調達、在庫管理、流通/出荷/フルフィルメント、サプライチェーン管理などである。こうした機能とCRMシステムとのつながりとして重要なことは限られている。すなわち、誰が何を注文したか、そして注文の予測くらいのものだ。

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