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デジタルフォレンジックの歴史と仕事と報酬、そして闇の面(下)

2019/02/22

Josh Fruhlinger CSO

 デジタル犯罪や攻撃の調査に科学捜査の手法を適用するのがデジタルフォレンジックだ。コンピューターフォレンジックともいう。インターネット時代の法とビジネスにとって、デジタルフォレンジックは欠かせない存在だ。デジタルフォレンジックの道に進むことは、やりがいの面でも報酬の面でも得るものが大きい。

前回から続く)

デジタルフォレンジックの学位と資格

 以前は、コンピューターサイエンス全般をバックグラウンドに持つ人がデジタルフォレンジックの専門家になっていた。その多くは、もともとシステム管理者としての経験も豊富で、デジタルフォレンジックで使う基本的なツールの使用経験を既に積んでいる人たちだった。しかし、業界内で専門の細分化が進んでいる流れに沿って、デジタルフォレンジック専門のコースを開設する学校もいくつか登場している。例えば米国では次のような大学がある。

  • パデュー大学:サイバーセキュリティとフォレンジックの研究所があり、サイバーフォレンジック専攻の修士号を取得できる。
  • ユーティカ大学:サイバーセキュリティと情報アシュアランスの学士号を取得でき、その専攻の中に、サイバー犯罪捜査とフォレンジックがある。
  • シャンプレーン大学:コンピューターフォレンジックの学士号を取得できるオンラインコースがある。
  • ニューヨーク市立大学:デジタルフォレンジックとサイバーセキュリティの修士号を取得できるオンラインコースがある。
  • メリーランド大学ユニバーシティカレッジ:デジタルフォレンジックとサイバーセキュリティの修士号を取得できるオンラインコースがある。

 もう少し包括的な学位や実務経験が既にあって、就職転職を有利にしたいと考えている人なら、デジタルフォレンジックの資格を目指すのもよいだろう。デジタルフォレンジックの資格を紹介する米Business News Dailyの記事によると、求人情報サイトでデジタルフォレンジックの募集要件として挙げられていた数が多かった資格は、米SANS InstituteのGIAC(Global Information Assurance Certification)の「GCFA(GIAC Certified Forensic Analyst)」と「GCFE(GIAC Certified Forensic Examiner)」だった。

 デジタルフォレンジック専門家であるJohn Irvine氏の次の言葉も傾聴に値する。「コンピューターフォレンジックはたたき上げの仕事だ。本当に身に付くのは、上級調査員の横で本物の事案に携わるようになってからの話だ」

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