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セキュリティ

時代を飾った12のパスワード(後)

2019/02/15

Phil Johnson CSO

 現代人は膨大な数のパスワードを使っている。端末のロック解除、ネットバンキングへのアクセス、Netflixの動画視聴など、日常生活のあらゆる場面で、好むと好まざるとにかかわらず、パスワードの入力を余儀なくされる。パスワードの利用がここまで普及したのは、コンピューターとインターネットによるものだが、合言葉の類いで何かを守るという手法には、何百年や何千年という歴史がある。今回は、「歴史上最も有名なコンピューターパスワードは何か」というQuoraのスレッドで得た着想をもとに、現実世界と架空世界の両方から、12個の有名なパスワードを紹介する。

前回から続く)

Tiger

Credit: flickr/marc falardeau

 米Oracleのデータベースを使ったことがある人は、「scott」という有名なスキーマを目にしているかもしれない。そのパスワードが「tiger」だ。Oracleデータベースの基本的な概念を知るためのサンプルスキーマで、EMP、DEPTなどのテーブルで構成されている。このスキーマを開発したのは、Oracle社員の第4号だったBruce Scott氏で、パスワードは娘の飼い猫Tigerに由来する。scottスキーマは、Oracleのバージョン8まではデフォルトでインストールされていた。バージョン9以降でも手動でインストールできるが、新たにその他のサンプルスキーマも含まれている。

IAcceptTheRisk

 1981年に米Xeroxは、ワークステーション「Xerox Star」(8010 Star Information System)を発売した。その前のプロトタイプ「Alto」を基にした革新的なコンピューターで、複数のマシンをイーサネットで接続し、オフィスのドキュメント管理システムの一部として使うことを想定していた。また、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)、ビットマップ画面、アイコンのクリックなど、広く普及するインタフェースの基本概念を数多く取り入れたコンピューターでもあった。そんなStarで、管理者がシステムリカバリーなどの作業を実行する時に使うのが、「911」というコードと、「IAcceptTheRisk」というパスワードだった。「リスクを受け入れる」というこの言葉は、パスワードとしてシステムの安全性を高めるのに加えて、暫定的なサービス利用規約の役割も果たしていた。

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