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ITガバナンスのフレームワークCOBITの最新版について知る(中)

2019/02/06

Sarah K. White CIO

 COBIT(Control Objectives for Information and Related Technologies)とは、米情報システムコントロール協会(ISACA:Information SystemsAudit and Control Association)が策定しているITガバナンスとITマネジメントのフレームワークだ。企業各社がガバナンスとマネジメントの戦略立案と遂行を実施する際に支えになる。

前回から続く)

COBIT 2019の更新点

 ISACAによると、COBIT 2019で更新されたのは次のような点だ。

  • フォーカスエリア(focus area)やデザインファクター(design factor)という考え方を取り入れることで、ビジネスニーズに合ったガバナンスシステムの構築がしやすくなる。
  • 各種のグローバルな標準、フレームワーク、ベストプラクティスとの整合性を向上し、COBITの妥当性を高める。
  • 「オープンソース」のモデルを取り入れることで、グローバルなガバナンスコミュニティからフィードバックを得られるようにし、迅速な更新や拡張を促す。
  • アップデートしたCOBITを随時リリースしていく。
  • 新しいガイダンスやツールが、最適なガバナンスシステムの構築の支えとなり、COBIT 2019の規範性を高める。
  • I&TのパフォーマンスマネジメントやCMMIへの適合性が高まる。
  • COBITへのコメントや改良の提案に関して、オンラインのコラボレーションを取り入れる。

 COBIT 2019で導入されたフォーカスエリアとは、ガバナンスの対象となる特定のトピック、領域、課題を表す概念で、ガバナンスとマネジメントの目標やそのコンポーネントの特定の組み合わせにより対処する。フォーカスエリアの例には、中小企業、サイバーセキュリティ、デジタルトランスフォーメーション、クラウドコンピューティングなどがある。今後、トレンド、調査、フィードバックに応じて、必要に合わせて追加や変更を行う予定で、フォーカスエリアの数に限りはないとISACAは説明している。

COBIT 2019の構成要素

  • 「COBIT 2019 Framework:Introduction and Methodology」:メインのガイド。COBITの基本的な概念や、フレームワーク全体の構成を取り上げている。
  • 「COBIT 2019 Framework:Governance and Management Objectives」:COBIT Core Modelと、ガバナンスおよびマネジメントの40の目標について詳しく解説している。
  • 「COBIT 2019 Design Guide:Designing an Information and Technology Governance Solution」:自社に合ったガバナンスシステムを構築する方法について掘り下げている。
  • 「COBIT 2019 Implementation Guide:Implementing and Optimizing an Information and Technology Governance Solution」:策定したガバナンス戦略を遂行する道筋について説明している。ベストプラクティスを生かし、落とし穴を避けるためのガイドになる。
翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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