TOPセキュリティ > AppleがCESに合わせて出した広告、その正確性を考える(...

セキュリティ

AppleがCESに合わせて出した広告、その正確性を考える(前)

2019/01/29

Michael Simon Macworld

 米Appleは、出展していない「CES 2019」でその存在感を大いに見せつけた。ラスベガスの会場近くにあるMarriott系列のホテルSpringhill Suitesの壁面に、iPhoneのプライバシー機能を高らかにうたった巨大広告を出したからだ。広告には、「What happens on your iPhone, stays on your iPhone.(iPhoneで起きたことはiPhoneにとどまる)」と書かれていた。

Credit: Mark Hachman/IDG

 ラスベガスに関する有名な言葉「What happens in Vegas, stays in Vegas.」をもじった、絶妙な広告だ。そしてタイミングもいい。データ流出やハッキングが繰り返し起きるこのご時世に、プライバシーとセキュリティは極めて大きな関心事だ。Appleは何年も前から、iPhoneの宣伝文句でプライバシーを大きな売りの1つに挙げている。今回の広告は、米Google、韓国Samsung、米Amazon.comといった名前こそ出ていないものの、こうした大手ライバル企業をやり玉に挙げ、プライバシーに対する各社の姿勢がいくぶん放任主義的であることをチクリと指摘しているのは明らかだ。

 広告の言葉は、iPhoneの一部分においては間違いなく正しい。例えば、マップアプリはGoogleマップほど多くの権限を要求しない。iMessageアプリはGoogleのRCSベースのチャットと違ってエンドツーエンドで暗号化されている。Siriへの要求はローカルで処理される。Face IDはどのスマートフォンの認証方式よりも安全だ。しかし、Appleが今回の広告でほのめかしているような厳重なプライバシーは、ほとんどの人がiPhoneを使ううえでは当てはまらない。

↑ページ先頭へ