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SlackのCEOが語る未来、仮想アシスタントは「見果てぬ夢」(前)

2016/11/08

Clint Boulton CIO

 コラボレーションプラットフォーム「Slack」を運営する米Slack TechnologiesのCEO(最高経営責任者)、Stewart Butterfield氏は、大胆な目標を掲げている。Slackのプラットフォームを超絶的な仮想アシスタントに変え、あらゆるエンタープライズアプリケーションの中から適切な情報を見つけ出して社員に提供できるようにするというものだ。これまで、企業向けの検索ツールや各種ツールでは、社員の生産性を長年にわたって食いつぶしてきたブラックホールをふさぐことができなかった。Slackがその野心的な目標を達成できた暁には、ついにブラックホールがふさがるかもしれない。

Slack CEO Stewart Butterfield. Credit:IDG

 コワーキングスペース事業者WeWorkのオフィスでButterfield氏に話を聞いた。「企業向けソフトウエア製品の次なるカテゴリーとして、息の長さと価値という面で、(Microsoftの)Officeに匹敵する存在になるのは、チームレベルの仮想アシスタントだと思っている。Baidu、Facebook、Microsoft、Googleなど、機械学習と検索に多大な関心を寄せている企業はいくつもあるだけに、当社が成功を収めることは簡単ではないが、それでも当社にとっては挑戦する価値がある」

 Slackは、コラボレーション、プロダクティビティ、プロジェクト管理という各面をバランスよく兼ね備えたプラットフォームだ。テクノロジー界に突如その姿を現したのは2013年のこと。シリコンバレーの新興企業やメディア企業の間で注目を集め、招待専用のチャンネル、ダイレクトメッセージ、コンテンツ共有など、その機能を各社は絶賛した。また、Salesforce.comやBoxなど、企業向けの各種サービスとも連携できる。

 Slackの中でも、特に大きな可能性を秘めているのが、インテリジェントな仮想アシスタント、いわゆるチャットボットの機能である。Slackは今年、サードパーティの開発者がボットを開発するためのプラットフォームと開発キットを導入した。こうしたボットを開発すると、経費管理やプロジェクトの進捗管理からタコスの注文に至るまで、手間のかかる作業を効率化できる。ボットの数が充実してきたら、社員はSlackの中だけで用が済むようになり、ブラウザーのウィンドウに切り替えて別のアプリを使う必要がなくなる。Slackにとっては好ましいことだ。

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