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IoTで電力事業を変革するニューヨーク州の取り組みとは(前)

2016/11/01

Thor Olavsrud CIO

 これまで約75年間にわたって、米国の電力業界のやり方は不変不動だった。大規模な発電所を中心に据えて生成した電気を、高圧線で変電所に送ったうえで、家庭や事業所に配電するというやり方だ。しかし時代は変わりつつある。電力会社のCIO(最高情報責任者)は、デジタル・トランスフォーメーションを実現して、効率化を達成すると共に、新しい革新的なテクノロジーを取り入れられるようにしなくてはならず、プレッシャーを感じている。

Credit: Thinkstock

 大規模な発電所や高圧線は今でも欠かせない存在だが、現在では、コミュニティソーラー、風力発電基地、マイクログリッド、蓄電池といったものもある。こうしたテクノロジーを既存の電力網とつなぐうえでは、閉じた市場の中で合意を結んだり、電気の作り手と買い手との取引を結び付けたりといったことが生じ、ITの大々的な見直しが必要となる。例えば、取引の処理にブロックチェーン技術を使うことも考えられる。

 米ニューヨーク州電力公社(NYPA)のシニアバイスプレジデントでCIOのKen Lee氏は、「電力業界は変革のさなかにある」と話す。NYPAは、米国の州では最大の電力公社で、16カ所の発電所を稼働している。そのうち2カ所は、ナイアガラの滝を使った発電所だ。送電線の回線総延長は1400マイル以上に及ぶ。

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