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Facebookが法人分野へ進出、勝算はいかに(後)

2016/10/27

Matt Kapko CIO

 企業向けのコラボレーションツールというジャンルには、既にさまざまな製品やサービスが乱立しているが、今後は競争に拍車がかかる。米Facebookの法人向けサービス「Facebook at Work」がようやく正式リリースの運びとなったからだ。米企業のCIOを務めた後、現在は大企業のIT担当幹部に対するアドバイザーやAVOA.comのブロガーとして活動しているTim Crawford氏によると、企業向けコラボレーションツールは、新規参入の余地が大いにある。ツールを使う社員の側も、その管理やサポートにあたるIT担当者の側も、「使いやすいツールを渇望している」(同氏)からだ。これまでのところ、単独の製品で大成功を収めたものはないと同氏は話す。

前回から続く)

エンタープライズ分野での歴史はCIOにとって依然重要

 ベンダーがエンタープライズ分野で培ってきた技能や歴史は依然として重要だとCrawford氏は話す。例えば、Microsoftのような企業に対しては、「こちらから先方を指導したり、エンタープライズ界の仕組みを先方が理解するまでこちらがリスクを負ったりする必要は必ずしもない」。FacebookやGoogleをはじめ、コンシューマーに主眼を置く企業が法人向けに進出してきた時に、CIOにとって最大の懸念はセキュリティだとCrawford氏は言う。

 Preset氏は次のように話す。「ベンダー側が十分なセキュリティを提供できない場合や、社員が作成したデータの所有権は企業側にあるという確証が得られない場合、あるいは、企業側にとって好ましい契約条件が定められていない場合には、土台となる信頼がないことにCIOは警戒心を抱く。CIOが望んでいるのは、コンシューマー風の使いやすいサービスで効率や生産性が高まるというメリットが得られることだ。自社に関するデータやメタデータをサービス事業者に誤って開示することではない」

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