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「メールは永久に残る」は真実か否か(上)

2016/10/17

Taylor Armerding CSO

 電子メールの存命期間が非常に長いことについて、不吉な出来事を予感させる警句はよくある。「軽率に扱うな。メールは永久に残る」といった話だ。

 実際、大きな注目を集めた事例を見ると、その言葉は正しいように思える。例えば、元陸軍大将で、米中央情報局(CIA)長官を務めていたDavid Petraeus氏が、2012年にその職と名声を失い、犯罪歴を得ることになったのは、本人はプライベートなものと思っていたアカウントのメールから明るみに出た情報がきっかけだった。同氏が機密情報を適切に扱っていなかったことや、自らの伝記執筆者と不倫していたことが明らかになったのだ。

 さらに、ここ1~2カ月の間にも、新たな事例が生じた。同じく元陸軍大将であるColin Powell元国務長官のメールアカウントから、同氏の体面にかかわるようなメールの数々が流出し、Webサイト「DCLeaks.com」に掲載されたというものだ。あるニュースキャスターが匿名で語った言葉を借りると、ストイックな外交家というPowell氏のイメージは一連のメールで覆され、「皆と同じように噂好き」な人物であることが明らかになった。

 このほか、DCLeaks.comには、北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍の前最高司令官で空軍大将のPhilip M. Breedlove氏や、大物投資家のGeorge Soros氏のメールアカウントから流出した文書も掲載されている。Soros氏は、民主党の大統領候補Hillary Clinton氏への支持や、自由主義的な各種活動への支援でも知られる。

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