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攻撃を受けてもサイバーセキュリティよりイノベーションを重視する企業(後)

2016/09/08

Clint Boulton CIO

 企業のCIO(最高情報責任者)、CISO(最高情報セキュリティ責任者)、CTO(最高技術責任者)ら403人を対象としてKPMGが実施した調査によると、過去2年間にサイバー攻撃を受けたことがあるとした回答は80%に達したものの、過去1年間に情報セキュリティに投資したとの回答は半数に満たなかった。

前回から続く)

業種によってセキュリティ意識に差

 KPMGの調査は、自動車、金融、テクノロジー、小売の各業種の顧客企業を対象としたもので、さまざまな興味深いデータが得られた。調査結果によると、過去24カ月間にセキュリティ攻撃を経験した企業は、小売では89%、自動車では85%だったのに対し、金融とテクノロジーでは76%だった。

 この違いは大きなものではないが、今回の調査では、金融/テクノロジーという2業種と、小売/自動車という2業種の間で、サイバー意識の成熟度の違いがあらわになったとKPMGのBell氏は言う。これは少々心配だ。現在、小売企業は、モバイルデバイスでの買い物や、ショッピングのパーソナライズに力を入れているし、自動車メーカーは、コネクテッドカーの開発に焦点を合わせ、運転者の自動支援技術への依存度を次第に高めているからだ。

 調査結果を見ると、サイバーセキュリティへの態勢強化に関して、金融企業やテクノロジー企業は比較的順調だ。情報セキュリティに投資したとの回答は、金融企業では66%、テクノロジー企業では62%だった。一方、小売企業は45%、自動車企業は32%だった。

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