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攻撃を受けてもサイバーセキュリティよりイノベーションを重視する企業(前)

2016/09/06

Clint Boulton CIO

 企業のCIO(最高情報責任者)、CISO(最高情報セキュリティ責任者)、CTO(最高技術責任者)ら403人を対象としてKPMGが実施した調査によると、過去2年間にサイバー攻撃を受けたことがあるとした回答は80%に達したものの、過去1年間に情報セキュリティに投資したとの回答は半数に満たなかった。

 「企業各社は、サイバーセキュリティに対し、依然として消極的な受け身の姿勢を取っている。実際には、サイバーセキュリティは、会社全体で検討して実践すべき最重要のビジネス課題であるにもかかわらずだ」と、KPMGで米国のサイバー部門を統括するGreg Bell氏は言う。同氏は、この7月に調査レポート『Consumer Loss Barometer』を発表した。

 ハッキングを受けた企業がサイバーセキュリティに十分に投資していないという構図は、一見理屈に合わないが、リスク緩和よりイノベーションを優先するよう言われているCIOが多いことを踏まえると納得がいく。デジタル変革に取り組んでいる企業は、自社にとっての「Pokemon Go」を見つけるべく先を急いでいる。ビジネスの成長にのみ意識を集中しているCEO(最高経営責任者)としては、リスク低減に取り組むことでスピード感が損なわれるのは避けたいと考える。こうして、本来は必須事項であるはずのサイバーセキュリティが、結局はおろそかになっている。

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