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大手金融機関とスタートアップがFinTechで激突、アプリやサービスで勝負(上)

2016/01/18

Jacqueline Emigh CIO

 FinTechの最前線で激しいバトルが勃発している。消費者と企業の双方から、融資の迅速化、投資収益の拡大、顧客体験の向上を求める声が沸き起こる中、小回りのきくスタートアップが、旧来の大手金融機関に戦いを挑み、攻勢を強めているのだ。だが、大手金融機関も反撃を始めており、ビッグデータ分析、モバイルアプリ、クラウド対応のCRM(顧客関係管理)など、顧客のニーズに沿ったサービスを打ち出しつつある。

Credit: Thinkstock

 スタートアップ側では、新顔の金融サービス企業が、銀行、投資、保険、決済という4分野すべてにわたって、業界に揺さぶりをかけていると、米調査会社Forrester Researchで調査と製品の最高責任者を務めるCliff Condon氏は言う。

 こうした「デジタル破壊者」の影響は、融資、住宅ローン、投資助言といった分野では特に顕著だ。実際、米不動産業界紙Inside Mortgage Financeによると、2014年の時点で、1兆2000億ドルのモーゲージ・オリジネーター市場のうち、実に38%をノンバンクが占めている。

 しかも、米クラウドサービス事業者Salesforce.comが2015年9月に開催したカンファレンス「Dreamforce 2015」で示された調査結果によると、資産管理の顧客のおよそ半数は、ファイナンシャルアドバイザーをあまり信頼していないという。

 従来の金融サービス企業は、スタートアップの追撃をまともに浴びている。全体として見ると、金融サービス業界は「顧客本位から最も遠い業界の1つだ」と、Salesforce.comのシニアバイスプレジデントで金融サービス担当のゼネラルマネージャーを務めるSimon Mulcahy氏は、Dreamforceのカンファレンスの中で話していた。

 従来の金融機関が提供する金融サービスは、旧態依然としていて小回りがきかず、利用者ごとのカスタマイズもないため、パソコンやモバイルデバイスが身近にある環境で育ったミレニアル世代からすると、とりわけ我慢できない場合が多い。そう指摘するのは、ビッグデータ分析ソフトウエアを手がけるベルギーNGDataの共同創業者でCTO(最高技術責任者)のSteven Noels氏だ。

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