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セキュリティに敏感なミレニアル世代の信頼を獲得する方法(前)

2015/11/24

Sarah K. White CIO

 優れたマーケティング戦略の要素の1つに、消費者との信頼関係の構築がある。特に、ミレニアル世代のように影響力が大きい層からの信頼だ。ミレニアル世代は、Y世代やデジタルネイティブとも呼ばれ、1980年~2000年代初頭に生まれた人々を指す。一般に、ブランド認知に関する企業活動で、対象の筆頭となる世代である。だが、マーケティング戦略の最大の脅威は、企業が広告に投じる額よりも、サイバーセキュリティに対するアプローチの部分にある。

 ID管理や認証技術を専門とする英Intercedeは、米国と英国のそれぞれで、16~35歳の約1000人を対象に、デジタルセキュリティの信頼度についての調査を実施した。その結果、ミレニアル世代は企業を懐疑的に捉え、全体的な不信感を抱いていることが分かった。著名人のiCloudアカウントがハッキングを受け、データ流出が数カ月おきに発生している現在では、自分のデータがどこでどのように使われているかについて、若い世代が全体的な疑念を抱くのは、もっともなことである。

 「データ侵害が増えていることで、ミレニアル世代が企業を見る目に変化が及びつつある。ユーザーは、データ共有への賛同をケースバイケースで判断する習慣を取り入れている。マーケティングそのものをはじめ、カスタマー・エクスペリエンスに関するあらゆる部分を向上するために、消費者のデータをますます活用しつつある企業にとって、ミレニアル世代のこうした姿勢は心配の種となるはずだ」と、IntercedeのCEO(最高経営責任者)、Richard Parris氏は言う。

 今回の調査では、ミレニアル世代が企業に寄せている信頼について、惨めな実情が数字で明らかになった。自らが利用している電話事業者を完全に信用しているとした回答はわずか4%、自らの勤務先を完全に信用しているとした回答は13%、自らのインターネットプロバイダーを完全に信用しているとした回答はわずか5%だった。

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