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WebAssemblyバイナリ用の組み込み可能ランタイム「Wasmjit」が登場

2018/10/03

Paul Krill InfoWorld

 目下の計画は、Wasmjitの完成度を高め、実稼働レベルのWebサーバーを含む「本物」のプログラムを動かせる水準まで持っていくことだ。カーネルにランタイムを統合することが、コンピューター業界の方向性に変化をもたらす可能性もあり、クローズドソースのアプリケーションのシンプルな配布や、プラットフォーム中立のユーザーランドの実現につながるとHunter氏は言う。カーネルモードでの動作によってハードウエアの合理化も可能になるかもしれない。

 最終的にはWasmjitをLinuxカーネルのメインラインに統合する目標があるが、それにはLinuxのカーネルメンテナーの正式な承認が必要となる。Wasmjitはアウトオブツリーモジュールとしても機能する。

 Hunter氏は、ひとまずはWasmjitの使用が広がることを願っている。Wasmjitの主要部分はC90で書かれており、大半の環境に簡単に移植できる。Linux環境では、WebAssemblyモジュールをカーネル空間(リング0)で実行し、システムコールへのアクセスを通常の関数呼び出しとして提供する。ユーザー/カーネル遷移のオーバーヘッドを回避することにより、システムコールを中心とするWebサーバーなどのプログラムでパフォーマンスが大幅に向上する。

 Wasmjitは、POSIXシステムのユーザー空間で動作するためのホスト環境も備えている。これは、ブラウザー全体を実行せずにWebAssemblyモジュールを動かすのに有益だ。

 WasmjitはGitHubの同プロジェクトのページからダウンロードできる。要件やセットアップについての説明もこちらで確認できる。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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