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ロボットに対する「不気味の谷」、反応する脳の部位が判明

2018/01/18

George Nott Computerworld

脳の視床下核が反応

 この研究には、大阪大学と国際電気通信基礎技術研究所が開発したアンドロイド「Geminoid F」が使われた。研究グループは、Geminoid Fが36種類の表情を見せる様子と、このアンドロイドのモデルになった人が同じ36種類の表情を見せる様子を録画し、それぞれの動画を被検者に見せた時の脳活動をMRIで調べた。

 この研究の論文は、英科学誌「Scientific Reports」に2017年12月に掲載された。筆頭著者は池田尊司氏。論文によると、「このアンドロイドの外観と動作は人間に非常によく似てはいるものの、関節系とアクチュエーターの制約により、動きが微妙にぎこちなく不自然だ」とのことだ。

 MRIで調べた被検者の脳活動は、「アンドロイドを見た時の方が、モデルの人間を見た時に比べて、右視床下核の活動が強かった」という。

 視床下核は、運動制御に重要な役割を果たしており、人間のスムーズな動きを担っている。また、動作誤りの観察や評価も担う。

 論文では、視床下核が視覚的フィードバックを通じて動きの自然さを観察していると説明。「したがって、アンドロイドが不自然な動きをした時に、スムーズな動きに関する内部モデルと視覚的入力との不一致からエラー信号が生じ、その結果として、視床下核が不自然さを検知している可能性がある」と述べている。

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