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スタンフォード大、人工知能に関する100年規模の調査プロジェクトを開始

2014/12/26

Sharon Gaudin Computerworld

 今から30年後、50年後、そして100年後には、知能を備えたマシンが社会と経済にどのような影響をもたらしているのだろうか。そんな疑問の答えを探るための新たなプロジェクトを、米スタンフォード大学の科学者たちが立ち上げた。プロジェクトの名前は「One Hundred Year Study on Artificial Intelligence(AI100)」だ。

 このプロジェクトでは、人工知能(AI)やロボット工学などを専門とする科学者を招いて、発展が続くAI技術がもたらす効果についての調査や予測を行い、100年という長期的なスパンで続けていくことを目指す。知覚、学習、推論の力を持つマシンによって、人々の生活、仕事、コミュニケーションがどのように変わるかを探っていく意向だ。

 同大学の生物工学とコンピューター科学の教授であるRuss Altman氏は次のように述べている。「30年先、50年先、70年先まで見据えたプロセスの構築を目標とした場合、人工知能が持つ意味やその調査方法は、完全に明らかになっているわけではない。だが、その頃もスタンフォード大学が残っていることは間違いないだろうし、その頃何が重要になっているにせよ、この大学がそれに携わっていることは間違いない」

 AIがもたらす未来とその可能性に対しては、批判的な声が数カ月前から上がっており、厳しい目も向けられつつある。きっかけは、テクノロジー分野の起業家であるElon Musk氏と、宇宙論の第一人者として名高い理論物理学者のStephen Hawking氏が、AI技術の開発に伴う危険が高まりつつあるとして、そろって警鐘を鳴らしたことだ。

 Musk氏は、米電気自動車メーカーTesla MotorsのCEO(最高経営責任者)であり、民間で宇宙輸送を手がける米Space Exploration Technologies(SpaceX)を共同で創業したCEOでもある。同氏は2014年10月、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のシンポジウムの中で、科学者はAI技術の開発について慎重になるべきだとの発言を行った。「人類の存在に関する最大の脅威は何か、私が推測するとしたら、答えはおそらくそれだ」と同氏は言い、「人工知能によって我々は悪魔を呼び出そうとしている。五芒星と聖水が出てくる話では、本人は悪魔を制御できると思っている。しかし実際にはうまくいかない」と述べた。

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