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x86/ARM/POWER9の各プロセッサを併用するスパコンが登場へ

2016/12/02

Agam Shah IDG News Service

 「x86」「ARM」「POWER9」という主要アーキテクチャーがしのぎを削るプロセッサ界で、この3つが一時的に手を結ぶ機会が実現しそうだ。この3種類のアーキテクチャーを併用するスーパーコンピューター「MareNostrum 4」を、スペイン・バルセロナのBarcelona Supercomputing Center(BSC)が導入することになった。

Credit: Barcelona Supercomputing Center

 MareNostrum 4は、x86、ARM、POWER9の各プロセッサを基盤とする3種類のクラスタで構成されている。これら各クラスタをつなぐことで、1台のスーパーコンピューター(スパコン)として機能させ、最大13.7ペタフロップスの演算性能を実現する。

 この3種類のアーキテクチャーを同時に搭載するというのは、パソコンやサーバーは言うに及ばず、スパコンにおいても初めてだ。そこで持ち上がるのは、アーキテクチャー間の相互運用性をどのように実現するのかという疑問である。

 この3種類のアーキテクチャーは根本的に異なる。特定のアーキテクチャーで動作するように開発したアプリケーションは、別のアーキテクチャーでは動作しない。しかし、サーバーのアーキテクチャーは変化しつつあり、種類が異なるシステムの共存が可能になってきている。Linuxはx86、ARM、POWERをサポートしているので、複数のアーキテクチャーで動作するアプリケーションを開発できる。

 最近では、「Gen-Z」や「OpenCAPI」など、ネットワークや各種構成要素を接続するインターコネクトの新たな標準が打ち出されている。こうした標準も、アーキテクチャーが異なるサーバーを同一のデータセンターで混在させるための基盤となる。こうした標準が狙いとしているのは、単一のアーキテクチャーの束縛を打破することに加え、MareNostrum 4のようなマルチアーキテクチャーのスパコンを実現するための青写真を描くことだ。

 BSCの発表によると、同センターが現在目指しているのは、あらゆる種類の科学技術計算に利用できる最新テクノロジーを搭載したスパコンを実現することだという。

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