TOPNetwork > インターネットへの信頼を取り戻す5カ条をISOCが提言

Network

インターネットへの信頼を取り戻す5カ条をISOCが提言

2016/11/25

Peter Sayer IDG News Service

 偽ニュース、オンラインバンキングでの不正送金、データ流出といった話題が報じられている現在、インターネットへの信頼がかつてないほど低い水準にあることは不思議ではない。そうした中、国際組織Internet Society(ISOC)は英国時間2016年11月23日、レポート「2016 Global Internet Report」を発表した。この中でISOCは、インターネットへの信頼を取り戻すための道筋として、5項目からなる方策を提言している。

Credit: Internet Society

 ISOCが提言した5項目は、(1)ユーザーを中心に据えること、(2)データ侵害の検知と開示を通じて透明性を高めること、(3)データ侵害を未然に防ぐためのセキュリティを優先すること、(4)企業のアカウンタビリティを高めること、(5)セキュリティ投資への動機付けを高めることだ。

 ISOCは単に意見を表明するだけの団体ではない。インターネットの基盤となる数々のプロトコルや標準規格の策定団体Internet Engineering Task Force(IETF)の上位組織でもある。それだけに、セキュリティを最優先に据えるためにISOCが今回のレポートで述べている提言には説得力がある。

 レポートの著者であるエコノミストでISOCフェローのMichael Kende氏によると、提言の(4)の意味は、データ侵害の責任を企業が負うことである。ISOCによると、データ侵害の事案1件につき企業が被るコストは、平均400万ドルだ。企業の中には、流出の際に生じ得るコストを事前に査定したうえで、予防のために相応の投資を行っているところもある。だが、問題の一端は、データ流出の影響を受けたユーザーが負うコストなどの外部効果を企業側が考慮に入れていないことだとKende氏は指摘する。

↑ページ先頭へ