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MITが考案したプログラミング言語拡張「Milk」、ビッグデータの処理速度を4倍に

2016/09/16

Katherine Noyes IDG News Service

 メモリー管理は、通常のデータセットでもかなりの難題である。ましてや、ビッグデータが関係するとなると、処理速度の大幅な低下につながりかねない。そうした中、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、問題の緩和を目指した新しい言語拡張「Milk」を考案した。一般的なアルゴリズムで、4倍の処理速度を達成したという。

Credit: Christine Daniloff/MIT

 現代のプロセッサは、その多くが、データの局所性という原理をメモリー管理のよりどころにしている。メモリー内の特定の位置に格納されているデータをプログラムが必要とする時には、一般にその近隣にあるデータも必要になる可能性が高いと想定する仕組みだ。しかし、ビッグデータを相手にする時には、この原理は必ずしも当てはまらない。巨大なデータセットのあちらこちらに点在するごく少数のデータを処理しなくてはならないケースが多々ある。

 メインメモリーからデータを取り出す処理は、現代のプロセッサでパフォーマンスを落とす最大のボトルネックだ。データの頻繁な取り出しが必要になると、実行速度が大幅に低下する恐れがある。

 「例えて言えば、スプーン1杯分のシリアルを口に運ぼうと思うたびに、冷蔵庫を開き、牛乳パックの注ぎ口を開け、ひとさじ分の牛乳を注いで、注ぎ口を閉め、冷蔵庫に戻すようなものだ」と、MITで電気工学・コンピューター科学部の博士課程に在籍するVladimir Kiriansky氏は説明する。

 この課題を念頭に、Kiriansky氏をはじめ、MITのコンピューター科学・人工知能研究所(CSAIL)の研究チームが考案した新しい言語拡張がMilkだ。巨大なデータセットの中に点在するデータ要素を扱うプログラムを開発する時に、メモリー管理の効率を高めるための機能を持つ。

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