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IntelのAIチップ「Loihi」、2019年に小型ネズミの頭脳レベルに

2018/05/16

Mark Hachman PCWorld

 こうしたニューラルネットワークは、実際のところ、どの程度の水準なのだろうか。さまざまな動物の大脳皮質のモデル化に関して何年も前から行われていた研究の成果を見ると、比較対象となるデータが得られる。

 例えば、米IBMのアルマデン研究所と米ローレンスバークレー国立研究所の研究チーム(Rajagopal Ananthanarayanan、Steven K. Esser、Horst D. Simon、Dharmendra S. Modhaの各氏)が2009年に発表した論文がある。14万7456個のCPUと144Tバイトのメインメモリーを備えた米ローレンスリバモア国立研究所のスーパーコンピューター「Dawn Blue Gene/P」を使って、猫の大脳皮質をシミュレーションした研究だ。

 この論文に、数種類の動物のシナプス数を比較した図がある。その図で一番下に示されているのが小型ネズミで、シナプス数は1250億だ。Loihiのシステムが2019年に達成するとしているシナプス数より若干多い。このことからも分かるように、Intelなど各社にとって、本当の意味での人工知能を実現するまでの道のりは、まだまだ長い。

 論文の図で小型ネズミの次に示されている動物は大型ネズミで、シナプス数は約5000億。Intelがシナプス数を一定のペースで伸ばしていく計画なら、その数に達するには数年かかる可能性がある。シナプス数でネズミよりずっと上にあるのは、もちろん猫だ。その数は約6兆1000億とされる。

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