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ドローンが野生動物保護に一役、計数は人間より正確

2018/02/20

George Nott Computerworld Australia

 野生動物が置かれた状況を詳しく把握するうえで、ドローンは生態学者の強い味方になっている。例えば、アフリカゾウの計数、サイの密漁の監視、爬虫類の巣の確認、ペンギンの個体数調査、ザトウクジラの健康状態の評価などにドローンが使われている。

 生態学者が使うさまざまな先進技術について、豪アデレード大学の環境研究所と生物学部に所属するJarrod Hodgson氏は次のように述べている。「こうした技術は、野生動物への理解を深めたり、基本的な問いに答えを出したりするのに不可欠だ。例えば、集団の中に個体がどれだけいるのか、その個体数が上昇傾向と下降傾向のどちらにあるのかといった問いである」

 しかし、調査対象の集団に含まれる個体の数をドローンで数えた場合に、その答えがどの程度正確なのかは、これまであまり分かっていなかった。

 「個体数の正解が分かっている状況でドローンをテストする必要があった。実際の野生動物では、正解が分からないので検証できない」とHodgson氏は説明する。「世界中で数々の動物が絶滅の危機に瀕している現在は、野生動物の正確なデータに対するニーズがかつてないほど高まっている」

 Hodgson氏は、オーストラリア南極観測局、豪タスマニア大学、豪モナシュ大学などに所属する研究者たちと共同で、巧みな実験を考案した。プラスチック製のカモのデコイ(実物大模型)を約7000体並べ、既製品の小型ドローンと、コンピュータービジョンの手法により数を数えるというものだ。研究チームはこの実験を「#EpicDuckChallenge」と名づけた。

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