「1年間、自ら開発を担当する文書管理パッケージの特徴を前面に出し、さまざまなユーザー企業に提案し続けてきた。しかし提案した相手の心に響かなかったようで、なかなか思うような成果が上げられなかった」。パナソニック ソリューションテクノロジーの井上幸則氏(ソフトウェアグループ ソフトウェア技術チーム リーダー)はこう振り返る。

 井上氏が提案で前面に出していたパッケージの特徴は、タブレット端末やスマートフォンからも利用できる点。「ほかの会社のパッケージにはない特徴だったので、自信を持って提案していた」(井上氏)。

 提案を始めた当初、受け入れてもらえなくても気落ちすることはなかった。ところが1年も続くと、周囲の同僚から「お前、大丈夫か」と心配されるほど、気が滅入ってしまった。

 このように「自信を持って努力を続けているのに、ダメ出しばかりでなかなかうまくいかない」という出口が見えない状況に見舞われると、最初にどんなに自信があっても、次第にへこんでしまうものだ。井上氏のケースのように1年という長い期間でなくても、プロジェクトの中で自分の仕事を否定され続け、この先どうなるのか不安になってしまった経験のあるエンジニアは少なくないだろう。

 「出口が見えずに意欲が低下しているITエンジニアは多い。まじめで几帳面な性格を持つ人で、担当している仕事に自信を持っていると、そうなりやすい」。脳神経外科医の築山 節氏(河野臨床医学研究所付属北品川クリニック 所長)は、ITベンダーの産業医を務めており、悩みを抱えるエンジニアを多く診断した経験を踏まえて、こう指摘する。

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