「SEに多く見られる病気は、腰痛、胃腸炎、うつ病の3つだ」――。富士通で健康推進の指揮を執る三宅 仁医師(常務理事 健康推進本部長 富士通クリニック院長)はこう指摘する。長期離脱につながりかねない腰痛、胃腸炎、うつ病は「3大SE病」とも呼べる病気である。

長期離脱につながりかねない「3大SE病」
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 ITの現場は、納期や品質へのプレッシャー、睡眠不足、座りっぱなしでの作業、複雑な人間関係など、ストレスの多い仕事環境だ。3大SE病の腰痛、胃腸炎、うつ病はいずれも、ストレスが大きな原因の1つになる。プロジェクトの経験が豊富なプライスウォーターハウスクーパースの堺 勝久氏(ディレクター)は「真面目に頑張っているメンバーほど、3大SE病にかかりやすい」と打ち明ける。長期離脱を避ける意味でも、一人ひとりが3大SE病を克服する必要がある。

まっすぐ背筋を伸ばした姿勢保つ

 SEの大敵と言える腰痛から見ていこう。

 「腰痛は本当につらい。重度になると動けないし声も出せない。全く仕事にならない」。こう語るのは、かつて椎間板ヘルニアを発症し、2カ月半にわたって療養した経験を持つ、アンツビズシェアの村中 修氏(代表取締役)だ。

 村中氏はこの苦い経験を踏まえて、現在は開発プロジェクトでの腰痛対策を欠かさない。具体的には、仕事中であってもマッサージに行くことを許可しているほか、腰痛防止用のイスを職場に用意している。

腰痛防止用のイスを利用
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 このイスは、まっすぐ背筋を伸ばした姿勢を保つためのものだ。村中氏の場合、一般的なオフィスチェアを使うと、浅く腰掛けがちで、腰が曲がり負担がかかる。腰痛防止用のイスには座面にわずかな傾斜があるので、自然と深く座るようになる。そのため腰が曲がりにくく、自然と背筋が伸びる。

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