2017年8月にスタートした「VMware Cloud on AWS」。ヴイエムウェア製品をAWSのデータセンターから提供する新サービスの実用性は、ユーザー企業やSIベンダーにとって気になるところ。サービス開始に先駆けて、ベータプログラムでサービスを検証した野村総合研究所(NRI)の評価を紹介する。

 「vSphereを使ってサーバー仮想化を広く展開しているNRIにとって、これをパブリッククラウドで動かすサービスは注目に値する」。NRI 基盤サービス本部 基盤サービス推進室の西尾有平氏はベータプログラムに参加した動機をこう話す。検証は2017年7月に2週間をかけ、同社のオフィスビルと、VMware Cloud on AWSを提供するAWS米国西部(オレゴン)リージョンを使って行った。

VMware Cloud on AWSのベータプログラム検証に携わった、野村総合研究所 クラウドサービス本部 クラウド基盤サービス一部の山田時弥氏(左)、同 西岡典生氏(中央)、基盤サービス本部 基盤サービス推進室の西尾有平氏
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 検証内容は、ヴイエムウェアが用意したシナリオに基づく次の4項目。(1)VMware vCenter Serverによる基本操作、(2)VMware vSphere PowerCLIによる基本操作、(3)論理ネットワーク(Logical Networks)の定義、(4)オンプレミス(自社所有)環境とVMware Cloud on AWSの連携機能である。これらを試し、運用性の観点で評価する。

 (1)VMware vCenter Serverによる基本操作については、「インターネット経由でVMware Cloud on AWSのvCenterと接続し、仮想マシンの構築や削除、クローンの作成などを行ったが、オンプレミス環境と同様に作業できた」と、実際に手を動かしたクラウドサービス本部 クラウド基盤サービス一部の山田時弥氏は話す。(2)VMware vSphere PowerCLIによる基本操作についても、PowerCLIを使った仮想マシンの停止や起動、情報収集などがオンプレミス環境と変わらない操作性であることを確認した。

 VMware Cloud on AWSの利用に当たっては、AWSのアカウントを作るだけで、仮想プライベートネットワークのAmazon VPCなどを意識する必要はなかったという。NRI クラウドサービス本部 クラウド基盤サービス一部の西岡典生氏は「パブリッククラウドの知識なしに、ヴイエムウェアの知識だけで環境を構築できたのは大きい」と話す。(3)論理ネットワーク(Logical Networks)の定義については、「GUIから直感的な操作で問題なくポートを割り当てられた」(山田氏)。

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