この連載では「RPA(Robotic Process Automation)」について実践的な内容を説明している。前々回前回はRPAの導入事例を紹介した。RPAが実務の様々な領域で利用され、効果を上げていることを実感していただけたと思う。

 RPAの活用を成功に導くためには、「RPAツール」を正しく導入していく必要がある。今回から3回で、RPAツール導入時のポイントを具体的に説明する。今回は「試行導入」を中心に取り上げたい。

本格導入ができるかどうかを判断

 試行導入はRPAの導入プロセスの一つである。通常は「計画」「試行導入」「本格導入」「運用/保守・全社展開」という流れで進めていく。

図●RPAの導入プロセス
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 計画ではRPAを導入する目的や目標を明確にした上で、導入計画を策定する。これに続くのが試行導入だ。自社にRPAを導入できるかどうかを検証するとともに、導入効果を試算するのが狙いである。

 単にRPAツールを利用すれば、RPAを導入できるわけではない。計画を策定した上で、本格的にRPAツールを利用する前に段階的に準備することが重要である。試行導入はこの準備作業に当たる。

 試行導入を通じて得られた成果や課題は、本格導入ができるかどうかを判断する重要な材料となる。さらに本格導入時に業務を選定したり、運用ルールを策定したりする際のインプットとして利用する。

様々な業務への適用を試してみる

 試行導入のプロセスは以下の四つから成る。

  • 計画/業務選定
  • 導入環境準備
  • シナリオ(処理フローを定義した設定ファイル)実装
  • 試行運用/効果把握

 通常は2、3個の業務を対象に約2カ月で検証する。

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