課題を分解しようとすると、いわゆる「MECE」の呪縛にとらわれる人が非常に多い。MECEとは「漏れなく、ダブりなく」と訳されることが多く、ロジカルシンキングの講義や教科書ではまるで呪文のように、何度もMECEを擦り込まれる。するとMECEを100%満たすことが「ロジカルシンキングの絶対的な正解なんだ」と思い込んでしまいがちになる。

 だがMECEを完全に満たすのは到底困難だ。「それはとてもできない」と感じ、そこで立ち止まり、悩んでしまう人をよく見かける。そのたびに「本当にもったいないな」と私は残念に思う。

 思いつく要素をとりあえず並べてみて、一通り眺めただけで「これで全部かな、MECEを満たしているかな」と考えてみたところで、その問いへの答えは見つからない。それよりも「目的に合ったカテゴリー」を考えることで、論理的に「抜け・漏れを最小限にとどめること」と「切り口が適切であること」の両方を確認するほうが実行しやすいし、何より現実的だ。

「使うシチュエーション」で分けてみる

 さて前回、途中まで作ったツリーをもう一度、見てみよう。ユーザー目線で最初のカテゴリーを「使うシチュエーション」というカテゴリーで分けてみた。

ノートブックとデスクトップの区分けの先には何があるかを考える
(出所:データ&ストーリー)
[画像のクリックで拡大表示]

 いきなり「ノートブック」や「デスクトップ」のように製品タイプで分類してしまうと、「ほかにどんな製品タイプがあったかな?」という、本質ではない問題で悩み始め、時間を無駄にしてしまう。

 それよりも「外に持ち出せる製品は何か」という切り口であれば、発想がわきやすい。しかも、なぜその製品(群)を挙げたのか、妥当性も説明できる。

この先は有料会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)は12月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら