ミスの原因を「なぜ?」を繰り返しながら論理的に掘り下げていき、最終的には同じ失敗をなくす、あるいは失敗が起こりにくくする、失敗による被害の拡大を防ぐといった類の再発防止策(改善策)を導く手法。それが「なぜなぜ分析」である。例えば、こんなふうにだ。

 ある朝、ケンタさんが通路で転んだとする。それをなぜなぜ分析してみる(図1)

 「ケンタさんが通路で転んだ」。それはなぜか。「床の上で靴底が滑った」から。では、なぜ「床の上で靴底が滑った」のか。それは「床の上が水で濡れていた」から。

 では、なぜ「床の上が水で濡れていた」のか。それは「雨水が壁を伝って通路まで来た」から。なぜ「雨水が壁を伝って通路まで来た」のか。それは「コンクリートの壁に雨水がしみ込んだ」から。

 なぜ「コンクリートの壁に雨水がしみ込んだ」のか。それは「コンクリートに亀裂が入っていた」から。なぜ「コンクリートに亀裂が入っていた」のか。それは「20年にわたり、コンクリートの補修がされていなかった」から。なぜ「20年にわたり、コンクリートの補修がされていなかった」のか・・・。こんな感じで「なぜ?」が続いていく。

図1●「ケンタさんが通路で転んだ」原因を「なぜ?」を繰り返すことで見つける
(出所:マネジメント・ダイナミクス)
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 まるで大人が何か言うたびに、子供から「それは、なぜ?どうして?」と質問攻めにあうのに似ている。

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