収益力(売上高営業利益率)ランキングも作成した(表1)。首位はオービック。長年にわたり不動のトップだ。営業利益率は45.3%と2位以下に大差をつけた。2017年度の営業利益率は46.2%と、さらなる収益力の成長を見込む。同社の主要事業はERP(統合基幹業務システム)「OBIC7シリーズ」の販売と運用サポート業務。2016年度は大企業へのERP導入が拡大し、クラウド型でERPを提供する事業も好調だった。売上高は600億円を超えた。

表1●ITサービス企業の収益力ランキング
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 収益力2位は野村総合研究所。営業利益率は2015年度と同水準の13.8%だ。証券会社や保険会社向けの製品販売やシステム開発が伸び悩み、期初に予想した14.3%には届かなかった。2017年度は2016年12月に買収を完了したオーストラリアのASGグループの業績を通期で計上し、営業利益率を0.1ポイント伸ばして13.9%になると予想する。

 3位のTKCは野村総合研究所と0.6ポイント差の13.2%まで詰め寄り、順位を一つ上げた。同社は中堅企業向けの会計システムやマイナンバー管理支援システムなどをクラウド型で提供する。利益率の高いクラウドサービスが利用者を伸ばした。

 4位の兼松エレクトロニクスも2.7ポイント増の13.1%で前年度6位から浮上した。2016年度は製造・流通事業者などからストレージ導入案件の引き合いが増えた。大型の機器導入案件でオールフラッシュストレージなどの仕入れ値を抑えて利益率を高めた。機器メーカーから過去の販売実績で高評価を得て、サーバーやストレージの仕入れ値の交渉が堅調に進んだという。

 前年度3位から5位へと順位を落としたのはNSDだ。ただ同社の営業利益率は2015年度から0.6ポイント増えて13.0%へと成長している。収益力の高いランキング上位の企業はさらなる利益率向上に努め、順位の入れ替わりが激しくなっている。

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