コンビニエンスストアの商品にICタグを貼り付ける――。大手5社が目指す取り組みは、いかにも高いハードルのように感じられる。ICタグのコスト負担やサプライチェーンの見直し、店舗オペレーションの変更など、検討しなければならない課題は山積みだ。

 そして、もっと素朴な疑問が湧き上がってくる。コンビニにある全ての商品に、本当にICタグを貼れるのだろうか。

悩ましいICタグの貼付方法

 結論からいえば、全商品に直接ICタグを貼るのは難しいと言わざるを得ない。例えば、POS(販売時点情報管理)レジの横で販売しているおでんやチキン、フライドポテトなどの総菜や、新聞などにはICタグを貼れない。

 これはコンビニが現在販売管理に利用しているバーコードでも同じである。おでんを購入すると、POSレジの該当ボタンを押すか、POSレジの脇に置いてある商品一覧表から、該当するおでんのバーコードを読み取るというオペレーションになっている。ICタグでも現実的には、これに近い運用をする可能性が高そうだ。

 こうした、明らかにICタグを貼付できない商品を除けば、基本的にはICタグを貼って管理する仕組みに移行することになる。

 その際、重要になるのは「パッケージング」だ。どんな商品にICタグを、誰がどのように貼付するのか。ICタグの大きさや貼付する場所はどうするのか。

 ローソンが2017年2月に実施した実験では、数cmサイズのかなり大きなICタグを、商品一つひとつに手作業で貼付した。実験ならそれでもいいが、店員が日常的にそのような貼り付け作業をすることはあり得ない。

ローソンが2017年2月に実施した実証実験で用いたICタグ
(出所:ローソン)
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 やはり、メーカーが商品を製造する際に、ICタグを貼付する必要がありそうだ。そうなると、具体的には生産のどの段階での作業になるのか。

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