気の利いた挨拶を発明しようと張り切る直井研究員。ビジネスメールの冒頭に書く挨拶は、いつも同じだと味気ない?挨拶は目立ってはいけない?素朴な疑問に所長が回答。挨拶不要論、あなたはどう思う?

直井研究員(以下、直井):日に日に秋が深まってまいりましたが体調などは崩されておりませんでしょうか。う~ん。しっくりこない。

平野所長(以下、平野):どうしたんだい。ブツブツ言って。

直井:舗道に落ち葉が散る頃……。これもしっくりこない。う~ん何かないかなぁ。

平野:急に詩的な表現をつかっているが、どうした?

直井:あ!所長。いつからそこにいたんですか?

平野:え?ずっとここにいたよ。しかもさっきから話しかけているのに全く聞こえていないようだった。かなり集中しているみたいだけど、どうしたの?

直井:メールの冒頭に書く挨拶を考えていたんです。種類を増やそうと思いまして。

平野:「舗道に落ち葉が散る頃」はさすがにないな。今まで一度も見たことがないから違和感を覚えるだろう。

直井:そうですよね……。

平野:どうしてそんなことを考えているの?冒頭の挨拶は「お世話になっております。」「いつも大変お世話になっております。」でいいじゃない。これまでもそれでやってきたんだし、いきなり変わったことをする必要はないよ。

直井:そうなんです……。でも……。この前、講座の受講生に「もっとグッとくる挨拶を教えてほしいです」と懇願されたんです。

平野:懇願は大げさだと思うが、確かに冒頭の挨拶が「お世話になっております。」ばかりだと普通すぎるから、気が利いた表現を教えてほしいという声は一定数あるようだね。

直井:そうですよね!相手の心にグッとくるような挨拶を発明したいんです。

平野:挨拶というのは発明するものじゃないよ。

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