「ITに全く関係ない分野からITに飛び込んで活躍しているエンジニア」や「システムインテグレーター(SIer)からWebベンチャーに転職して成功したエンジニア」など、何らか“越境”を経験したエンジニアを「越境エンジニア」と名付け、1カ月に一人ずつインタビューを掲載する。今月取り上げるのは、料理を作る人と食べる人をつなぐマッチングサービス「KitchHike」を運営するキッチハイクの共同代表/最高技術責任者(CTO)である藤崎祥見(しょうけん)氏。今回は、KitchHikeが今の形のサービスになるまでの苦労を聞いた。

(聞き手は大森 敏行=日経NETWORK


前回から続く

 KitchHikeは、食を通じた交流のためのサービスです。最初に「交流」に関するサービスを作りたいと思い、そこで山本(共同代表である山本雅也氏)と出会って2人で考えたのが「食」を中心にするということでした。2人で話をしているうちに、KitchHikeの原型のアイディアにたどり着いたのです。

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 原体験のエピソードがあります。自分の実家のお寺は用もないのに人が来ていました。田舎のお寺は地域のコミュニティのハブとして機能しています。近所のおじいちゃんやおばあちゃんがおしゃべりをしに集まってきて、お茶を飲んでお菓子を食べて帰る。月に1回は20~30人集まってみんなでご飯を作る。人の集まりや交流の中心には常に「食」がありました。

 例えば現代の東京の食事を考えると、こうした交流がすごく足りないと思います。食事が「ワンコイン」で「独り」で「10分」で済んでしまう。地域コミュニティがなかなか生まれないし、交流もありません。山本とディスカッションするうちに、「食を中心に人がつながれるサービスがあったら、もっといい未来になるんじゃないか」と思い、KitchHikeのサービスを作り始めました。

 最初は「キッチンハイカー」というサービス名を考えていましたが、「キッチンハイター」と紛らわしいため、最終的にKitchHike(キッチハイク)という名前になりました。

 山本と出会って1年間くらいは前職に所属しながらミーティングしていました。その途中からプロダクトも作り始めました。出会ったときに完成形があったわけではなく、最初はほかにもいろいろなサービスを考えていました。共通点は、いずれも「コンシューマー向けのインターネットサービス」ということです。お互いに議論する中で最初のKitchHikeのサービスが生まれました。

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