iPhoneがもう10周年という。発売されたのはついこの間のように思っているが、何と時の流れの早いことよ、なんて、かなりな年寄りみたいなことを言ってしまった。

 筆者はアップルの製品とは、9型ディスプレイ一体型コンピュータ「Macintosh SE」からの長い付き合いだ。若い頃につい買ってしまった型落ちのMacが筆者の人生を大きく変えることになる。そのあたりは以前コラムに書いた。今こういう仕事をしているのは、このSEとの出会いがきっかけと言ってもいい。

 余談だが、当時、人づてに筆者がSEを持っていることを知り、ぜひ見せてくれと家に押しかけてきたのが今のダンナである。そうした意味でも、アップルとのかかわりは、筆者の人生を大きく変えている。

 アップルが世に送り出した数々のコンピュータの中でも、カラフルでデザイン的に美しく、一般家電のような使いやすさで、IT機器に親しみの少ない層にも大きくアピールしたのはiMac(1998年)とiBook(1999年)だったと思っている。さらに、いつでもどこでも好きな音楽が聴ける携帯音楽プレーヤーで一般ユーザーにも広く受け入れられて普及したiPod(2001年)だ。この親しみやすい製品群は、どれも「i」が頭に付く。

 iPodで一世を風靡したアップル。初代iPod Shuffle(2005年)、iPod(第5世代、60GB、2005年)を愛用してきた筆者は「今度は電話を出すらしいよ。“iPhone”というんだって」という噂を耳にして、とても心が踊ったのを思い出す。

筆者愛用のiPod。のちのiPhoneにつながるデザインに思うが、全体は筆者が初めて買ったMacintosh SEのようでもある
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 というのも、筆者は無類のモバイル端末好きだからだ。パソコンと同期してスケジュール管理などができるPDA(携帯情報端末、Personal Digital Assistantの略)は、「Visor」(ハンドスプリング)、「CLIE(クリエ)」(ソニー)、「CASSIOPEIA(カシオペア)」(カシオ計算機)、「iPAQ」(コンパック・コンピュータ)、「Jornada」(日本ヒューレット・パッカード)、「ザウルス(ZAURUS)」(シャープ)などおおよそ20台近くを使ってきた。携帯電話も、自動車電話の時代から親しんできた。

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